地理院ホーム > 公共測量 > 地震関連 > 「平成30年北海道胆振東部地震」における公共測量への対応
2019年2月20日 更新
国土地理院では平成30年9月6日に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」により、水準点の標高成果が変動しているため、緊急水準測量(水準点の再測量)を実施しました。この結果、測量成果の改定が必要と判断した水準点と電子基準点について、平成31年2月20日に測量成果(標高)を公表しました。
現時点で測量成果を停止している基準点は三角点(26点)ですが、地震に伴う斜面崩壊により土中に埋まるなどして実質的に使用できない基準点がほかにもあるかも知れませんのでご注意ください。
震源の周辺地域において、地震発生から改定成果公開までの間に、改定前の測量成果を使用して公共測量を実施している場合、または、今後実施される場合には、北海道地方測量部から適切な作業方法についての助言を受けるとともに、作業者の安全確保にも十分ご注意ください。
今回の緊急水準測量により、以下の基準点について測量成果(標高)を改定しました。詳細は、平成30年北海道胆振東部地震に伴う基準点成果の公表停止及び再開についてをご覧ください。
震源の周辺地域において、地震発生から改定成果公開までの間に改定前の測量成果を使用して公共測量を実施している場合、または、今後実施される場合には、以下にご注意ください。
今回の地震に伴い変動が見られた電子基準点「厚真」「門別」(図1参照)の測量成果を9月13日に停止しましたが、10月12日に測量成果を改定し、公表を再開しました。
図1 電子基準点の水平変動ベクトル図
三角点は、地震に伴う斜面崩壊で使用ができないことを確認できた測量成果を9月15日に18点、9月19日に8点停止しました。
水準点は、地震に伴う変動が見られた電子基準点「厚真」「門別」に付属している二等水準点を9月15日に成果停止しました。その後、GNSS水準により三等水準点として10月12日に測量成果を公表しました。
11月上旬から12月上旬にかけ緊急水準測量を実施する水準点(図2参照)は、現時点で測量成果は停止していませんが、成果改定が必要と判断された水準点は平成31年2月中旬に測量成果を改定予定です。現在成果停止している電子基準点「厚真」「門別」に付属している二等水準点についても、平成31年2月中旬に測量成果を改定予定です。
図2 水準測量の実施予定地域図
電子基準点が捉えた地殻変動の結果、だいち2号の干渉SARによる変動の解析結果や空中写真撮影等の情報を「平成30年(2018年)北海道胆振東部地震に関する情報」のウェブページ
に掲載しております。当該地域での測量を計画する際の参考としてください。
震源の周辺地域に設置されている三角点は、今後の復旧・復興事業等に必要となる三角点を優先し、平成31年度に復旧測量等を実施予定です。
ご不明な点がございましたら下記までお問い合わせください。
国土交通省 国土地理院 北海道地方測量部 測量課
〒060-0808 札幌市北区北8条西2丁目1-1 札幌第1合同庁舎10階
電話 011-709-2311(内線4552)
国土交通省 国土地理院 企画部 測量指導課
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
電話 029-864-4639(直通)
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